人文書院『批評の座標』連載中(松田樹が企画協力)

2023年4月より、人文書院のnoteにて新企画「じんぶんのしんじん」のシリーズ第一弾「批評の座標――批評の地勢図を引き直す」の連載が開始されました。近代体操のメンバー松田樹が企画編集協力の一員として参画しています。

「批評の座標」シリーズは、毎月2名の新人批評家・ライターたちが過去の日本の批評家・著述家たちを紹介し、かつて日本の人文知の在り方を規定していた批評家たちの仕事を振り返ることで、いま読まれるべき・発すべき言葉を探る「実験の場」です。

これまでの連載において、松田樹に加え、近代体操メンバーの森脇透青、武久真士および古木獠が寄稿しています。

松田樹「あいまいな批評家の私――柄谷行人」
森脇透青「東浩紀の批評的アクティヴィズムについて」
武久真士「セカイ創造者保田与重郎――詩・イロニー・日本」

ドイツロマン派に親炙しながら日本の古典を論じ、近代批判を繰り広げた文芸評論家、保田与重郎。戦時下の若者に絶大な影響を与えたとされる保田を、その最大のキーワード「イロニー」から論じます。執筆者は、中原中也や三好達治などの近代詩の研究者であり、批評誌『近代体操』同人でもある武久真士です。

さらに、連載に並行しながら、下北沢の本屋B&B様にてブックフェアも開催されました。開催に際しては、寄稿者の皆さまから選書とPOP用の紹介文をお寄せいただき、三十五点もの批評家の著作や寄稿者の関連書籍、そして人文書院の刊行書籍が、フェアの本棚一面に並べられ、その中に『近代体操』の創刊号も含まれていました。

「しんじんの選書」、於・下北沢本屋B&B様、2023年10月1日〜31日

「批評の座標」シリーズの連載は1年間を予定しており、若手の書き手による新鮮な批評文をぜひともこれからも楽しみにしてください。