2023年1月7日
1月17日(火)19:00より、CAVA BOOKSさまと近代体操の共催で、『近代体操』創刊トークイベント「批評/空間のほぐしかた」を開催いたします。
黒嵜想さんと福尾匠さん、二人の批評家をゲストとしてお招きし、現代の凝り固まった「空間」を批評がどう体操させほぐしていけるのか、じっくりと議論します。
イベント概要
イベント名:
『近代体操』創刊号「いま、なぜ空間は退屈か」
刊行記念トークイベント「批評/空間のほぐしかた」
主催:『近代体操』× CAVA BOOKS
登壇者:黒嵜想/福尾匠/左藤青/松田樹
開催日時:1月17日(火)19:00〜21:00(開場18:45)
開催場所:出町座/CAVA BOOKS
アクセス:
京都市上京区三芳町133 (京都枡形商店街)
出町座 3F イベントスペース
京阪出町柳駅から徒歩5分/市営地下鉄今出川駅徒歩10分
イベント趣旨
いま、「空間」は変動しつつある。それに応じて、「批評」も対応を迫られている。東京オリンピックの開催に伴う都市の再整備、コロナ禍、デリバリーサービス/リモートワークの恒常化、メタバースの流行、戦争の勃発……この変動をわれわれはどう考え、どう生きるべきだろうか。もし、この均質で退屈な「空間」が凝り固まりつつあるとすれば、「批評」はそれをどう「ほぐす」ことができるだろうか。
90年代生まれの研究者/批評家が集まり、2022年11月に刊行された批評誌『近代体操』「特集=いま、なぜ空間は退屈か」。この創刊号では、「空間/場所」をめぐってバラエティに富んだ議論が展開されている。ただし、いずれの論考にも共通しているのは、仕事、旅行、食事、買い物といったわれわれの日常生活のなかで不可視化されているインフラ(バックヤード)へのまなざしとそれに対する批判的態度である。
今回の創刊記念イベントでは、ふたりのゲストと『近代体操』同人とが対話する。ゲストの一人目は、「声」をテーマとしながら数々の論考を発表してきた批評家の黒嵜想。二人目は、ドゥルーズ研究者で美術批評家の福尾匠。このふたりの若手批評家を招き、『近代体操』創刊号へのコメントを入り口として、現代の「批評」と「空間」のありかたを考える。
なお、黒嵜は批評誌『アーギュメンツ』の企画編集に携わっていた批評家でもある(福尾は『アーギュメンツ#2』に批評文を寄稿)。イベントの後半では、批評のつくりかたや、現代の批評シーンとその未来についても触れられることになるだろう。
登壇者プロフィール
黒嵜想
1988年生まれ。批評家。批評誌『アーギュメンツ』(2015~2018)での連載・編集をきっかけとして活動開始。現在、音声論を主題とした書籍『ボイス・ロンダリング(仮題)』と、南極大陸を主題とした雑誌『IAY(国際人類観測年)』ならびに論考「極論」を準備中。また、各ポッドキャストにて「ボイスメモ(3600±600)」を配信している。
福尾匠
1992年生まれ。現代フランス哲学、批評。日本学術振興会特別研究員PD、立命館大学非常勤講師。著書に『眼がスクリーンになるとき:ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』』(フィルムアート社)、論文に「ポシブル、パサブル:ある空間とその言葉」(『群像』2020年7月号、講談社)、「ベルクソン『物質と記憶』の哲学的自我:イマージュと〈私〉」(『表象』第14号、表象文化論学会)等がある。
左藤青
1995年大阪生。批評家/哲学研究者(京都大学・学振DC2) 。京都芸術大学非常勤講師。専門はジャック・デリダを中心とした哲学と美学。主な関心は表現論と六八年以後の思想・運動。週間『読書人』に月一で論壇時評を連載中。デリダに関する入門書を近刊予定。
松田樹
1993年大阪生。神戸市外大ほか非常勤講師。神戸大学で中上健次を中心に、戦後日本の批評と文学の研究を行う。土地に根差した差別や政治の問題に関心を持ち、その観点から『近代体操』創刊号のディレクターをつとめた。現在、中上健次に関する博論をもとにした書籍を刊行準備中。
参加方法
定員:30名
参加方法:
① こちらのフォームよりお申込みください:
https://forms.gle/hWFhMugzYziEKmRU9
② 文学フリマ京都(2023/1/15)会場でチケットを販売します。
③ 上記お申込みで残席がある場合は当日イベント会場で受付いたします。
参加費:1,000円
※①③の場合はイベント会場でお支払いいただきます
お問い合わせ先
kindaitaiso2021@gmail.com
CAVA BOOKSさまでも情報公開しております。こちらのリンクでご覧ください。